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鳴しろ信者である管理人の萌え吐き出し場&問わず語り。
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娘が学校の図書室から『泣いた赤おに』を借りてきました。読み聞かせをしながら何度グッときて泣きそうになったことか(涙)。学校で既に読んできた娘は本ではなく、ママが泣くかも、という興味を持って私の顔ばかりを見てました、だから頑張って泣くのをこらえましたよ(笑)。
でも下のチビが「赤おには何でこんなに泣いたの?」と訊くので、それに答えてたらやはり涙声になってしまいました。読んだことのございます方は分かるでしょう、赤おにの気持ち、青おにの気持ち、お互いを思い遣る気持ち。



名作絵本というのは大人が読んでもいいものです。私が自分ちにある絵本で泣ける作品をあげると、『百万回生きた猫』、『つみきの家』、『ビロードのうさぎ』などが出てきます。
これらの作品の共通性は【死別を含む親しい者との別れ】、なのでしょうかね。大人になれば否応なしに別れを経験しますからね、感情移入が容易くなります。愛する者の死に泣き叫ぶ猫、亡き妻との生活を振り返る老人、ホンモノのうさぎになれた人形のうさぎ、あらすじを思い返すだけでも胸を穿ちますよ。
以前にベストセラーになった『いつでも会える』も別れが描かれてます。永遠のテーマなんですよね。子どもが大人の感じるような受け取り方はできないかもしれない、でも漠然とでも別れや死というものがどこかに存在していて、それに直面したときに「ああこれのことか」と思うことができたらそれでいいのでしょう。



感動を与えてくれた作品は心の糧となって、また次の世代に伝えてあげたい宝物になります。不朽の名作、というのは宝物に思う読者の多さを物語っているのですね。







それを踏まえて『月光条例』のお話。
最近更新されたwebサンデーのバックステージを既にお読みになっている方は、今日の記事を読んでピンと来たかと思います。藤田先生の書かれた内容に思うところがあり、でも放置してました。そこに娘のタイムリー。神様の「思ったことは腹に溜めずに吐き出しなさい」という思し召しとして書くことにします。
またか!って思われた方はお戻りください。少し下げます。















>うわーっとクライマックスに突入はいいんだけど、『月光条例』で前からやりたかった童話を出せなかったんだよねえ。
>『泣いた赤鬼』浜田広介先生著。知ってるよね。
>とってもいいお話で、自分も大好きだったんだけどね。お許しがでなかった。管理している方にも事情があるんだろうね。残念。



先生の仰ったこの部分。
多分、『泣いた赤鬼』が月光の正体の核になる童話だったと思うんです。
①赤ずきん編で、元放火魔のじいさんと「おまえは何者だ?」「死んだら見る顔だよ」みたいなやりとりがあったこと(セリフやニュアンスはウロ覚えなのでご了承ください)。
②フランダース&浦島編の最後で、どこからか聞こえてきた泣き声に月光が反応していること。
③本当のことは言わないというキャラ設定。
③はね、実際の月光のひねくれ者設定と、「自ら悪役を買って出る」というのともちょっと違う気がしないでもないですが(それは藤田先生の解釈なので)、何となく、『泣いた赤鬼』のキャラ青鬼が透けてみえてきます。



で、もしも月光の正体を『泣いた赤鬼』の青鬼としてここまで描き進めてきたとして、『泣いた赤鬼』の使用許可が出なかった、となると…ま、これまでのおとぎ話のようにこれもまたただのワンエピに過ぎないのならスキップしたところで『月光条例』全体の流れには何の問題もありません。が、ただのワンエピに管理権者のいる作品を持ってくるとは思えない。まもなくクライマックスというところでこの話題ということは、『泣いた赤鬼』には重要な役割を与えようとしていただろうことは予想されます。
仮に物語の根幹に関わる部分を『泣いた赤鬼』にしようと連載開始前から思ってて「許可はもらえるだろう」と見切り発車したのだとしたら困ったものです。でもさすがに自ら版権物を商売にしているわけだから絶対に打診はしただろうと信じてます。それでも打診して返事が来る前に「許可はもらえるだろう」と伏線を描いたのだとしても難アリですし、返事を保留していた管理権者が『月光条例』の成り行きを見守った結果、「この作品はアウト」と判断されたのだとしても、何にしても痛いです。



『月光条例』のスタイルが「月打で狂ったおとぎ話を元に戻す」→「狂う前の状態に戻す」ならともかく、→「最初からおとぎ話の中に含まれていた藤田先生が納得いってない部分を、主人公が金棒を振るいおとぎ話のキャラを殴り、藤田的解釈のおとぎ話に生まれ変わらせる」ですからね。
(※今、金棒、って書いてて月光のデフォの武器が金棒な段階でやっぱり正体は鬼なのかな、と何となく)
私が童話の管理権者だったら、そんな作品に自分とこの大事な童話は貸せません。作品が改変されてしまうわけですから。しょせん漫画のネタだシャレだと言われても、無理じゃないかなぁ…本当に元通りにしてくれる流れだったら貸してくれたかもしれませんが。



『泣いた赤鬼』の使用許可が下りず、その中に月光の正体が潜んでいた場合、藤田先生は月光の正体を今後どうするのか、興味があります。既に引いてしまった伏線(少なくとも上記の①②③)を回収する正体は何なのでしょうか。『からくりサーカス』で強引ともいえる伏線回収をした藤田先生ですからね、腕の見せ所です。



『泣いた赤おに』のネタバレを含みます。















赤おにの書いた立て札
「ココロノ ヤサシイ オニノ ウチデス。
ドナタデモ オイデ クダサイ。
オイシイ オカシガ ゴザイマス。
オチャモ ワカシテ ゴザイマス。」



青おにの赤おにへの手紙
「アカオニクン ニンゲンタチトハ ドコマデモ ナカヨク マジメニツキアッテ タノシク クラシテイッテ クダサイ。
ボクハ シバラク キミニハオメニ カカリマセン。
コノママ キミト ツキアイヲ ツヅケテ イケバ、 ニンゲンハ、 キミヲ ウタガウ コトガ ナイトモ カギリマセン。
ウスキミワルク オモワナイデモ アリマセン。
ソレデハマコトニ ツマラナイ。ソウ カンガエテ、 ボクハコレカラ タビニ デル コトニシマシタ。
ナガイ ナガイ タビニ ナルカモ シレマセン。
ケレドモ、 ボクハ イツデモ キミヲ ワスレマスマイ。
ドコカデ マタモ アウ ヒガ アルカモシレマセン。
サヨウナラ、 キミ、 カラダヲ ダイジニシテクダサイ。
ドコマデモ キミノ トモダチ                            アオオニ」



人間たちと仲良しになりたい、でも鬼というだけで恐れられている、どうしたらいいのかな、という赤おにのいじらしさや物悲しさ。
大事なともだちのために憎まれ役を買ってやり、ともだちに殴られてやりながらその時既に別離を心に決めていた、青おにの赤おにへの想いと友情。
望みは叶ってたくさんのともだちができた、でもその代わりに一番のともだちを失ったことに気がついた赤おにの流した涙。



二次創作としてモチーフとするならば構わないと思います。
でも、この作品にはどこにも改変する余地はないと思います。読んでて切なくなる童話だからいいのです。悲劇の部分を取っ払われた『フランダースの犬』の二の舞にならなくて本当によかったと思います。
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さすがにこの件は耐え切れないかもです。
おひさです…。
この童話の件をバックステージで読んだ時、私の折れた心がさらに千切れてしまいそうでした。
「童話の作者がどうして使用許可を出さなかったのか。」
この事に考えが及んでいたらあの文章にはならないですよね…。
GWでサンデーを読むのが途切れてしまったのですが、自分が次の月光条例をちゃんと読めるか自信が無いです(T_T)
Posted by chisa 2010.05.11 Tue 22:26 編集
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