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鳴しろ信者である管理人の萌え吐き出し場&問わず語り。
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鳴海とエリ様の話。



「おっ、姫さんゴキゲンうるわしゅう?」
って恥ずかしげもなく何!読んでるこっちが恥ずかしくなるよ…。「もう!」しか言えなくなるエリ様がかわいい半面、そんなエリ様に対して赤面&頭に手をのせる鳴海を蹴りかましたい。そういうのはホントにしろがねにやって欲しい(心の叫び)!「すんません」って返事も何…このいい雰囲気にちょっとムカつくわ?
そんなこんなでエリ様編は12話で閉幕、内容が濃いように思える割には話数が少ない気がしましたがこんなものですか。





物語の最後、ルシールに「にぶい!」と言われてエリ様を見送りに車外に出た鳴海。読者的にも「鳴海は鈍い」というイメージがあります。
ところでこのイメージはどこから生まれているのでしょう?


連載初期はしろがね自身の鳴海への想いは淡く、しろがねの想いに気づかない云々よりはむしろ、鳴海は『自分のしろがねへの想い』に対して鈍い感がありま す。自分の気持ちに鈍いにせよ、このまま主人公3人体制でストーリーが展開した場合、しろがねの鳴海への恋心があっという間に爆発してしまいそうで、その 際しろがねの想いをすぐに受け止めるだけの度量が1-3巻時点の鳴海にはありそうです。
シャロンさんにいたっては読者すら涙する背表紙を見るまで彼女の恋心に気が付きませんでしたから不問です。気付かないのが当たり前。
ファティマにしても、あのサハラの激戦の中で熱視線をキャッチするのは普通ムリでしょう。何しろファティマとは初対面です。しかも鳴海がファティマと接していた時間は実は数分レベルです。
再会後のエレに関しては、そもそもが黒鳴海ですし、記憶がないですし、敵視している人形の生まれ変わりが自分を愛しているだなんて思いも寄らないはず。
以上、3人の恋心に鳴海が無反応だったとしても鳴海を「女心に鈍い男!」とは言い切れないのではないでしょうか?もっとも、私はこれまでSSの中で鳴海を天然記念物級の鈍感男に描写してますからね…今更なのですけれど(笑)。


そこでミンシア。
ミンシアの気持ちを最後まで完全スルーしまくったせいで、鳴海の「鈍感男」のイメージが定着したのだと思います。ミンシアはけっこう分かりやすいアプロー チを鳴海に仕掛けてます。乳を押し付け柔らかさアピール、意味不明の別れ際のキス、顔が肉薄したことによる赤面っぷり、読者にはミンシア→鳴海だと明らか なのに、鳴海は分からない。
私は思うのですけれど。
これは鳴海が鈍いのではなく、相手がミンシアである、ということに問題があるのではないでしょうか?
絶対にコイツはない、と頭っから考えている場合、相手が何をしてきてもスルーしてしまうものじゃありませんか?
鳴海にとってそれはミンシア姐さん。
鳴海が9歳の時に道場の門をくぐってから10年の付き合い、自他ともに認める弟ポジ、しかも「日本鬼子!」と気の弱かったミンハイ少年を詰った過去アリ(初登場の空気からしてずうっと言い続けた可能性も。道場主の娘に他の門下生が従うだろうことは目に見えてる)。
そんなミンシアの恋心に気づけってのが酷でしょ(笑)。鳴海にしてみたら、いじめっ子認識をしている相手です。大きくなって時間が経って、その認識が薄れ るか忘れるかしてても潜在意識には残ってます。鳴海が女扱いしなくて当然、永遠の姐さんポジでいい。どうしてかミンシアに対しては常に辛口なワタシ (笑)。


結論としてはミンシアの恋心に対しても、鳴海は鈍くない。黒鳴海でありながら鳴海はミンシアには割合やさしく普通に接している。のにも関わらず気付かない のは鈍いというよりもミンシアだから。尤も、あの頃の鳴海には「誰かと恋愛をして幸せな気分に浸る」という選択肢がどこにもなかったのかもしれません。
例えば原作終盤、鳴海は地球に戻る術がないために憎んだフリを続けてしろがねを突き放し続けることになるのですが、それは彼女の自分への想いに応えてのことです。しろがねは直前に「わたしはあなたのしろがねです」と言っていて、これはイコール告白です。
本当に鳴海が鈍い男ならば、この遠回しの表現もスルーしそうなものです。そこから「愛している」の気持ちを汲み取るためにはやはり、ふたりの過去の積み重 ねが必要なのではないかしら?バスジャック以外のふたりの心の交流と、そこに至るまでの鳴海の心理描写が作中にないために推測の域を出ないのですけれど、 読者には分かるしろがねの告白を同時に鳴海もまた告白と気がつくためには、鳴海もまたしろがねを意識してないといけないと思うし、かつて自分が言った例の 冗談を踏まえてないとしろがねのセリフが「おまえはオレの女になる」のアンサーになっていることに意味を見いだせない。
鳴海が鈍かったら…しろがねのセリフで苦しむこともないと思うのですよ。軽井沢では気付かなかった自分のしろがねへの想いに気づき、しろがねの自分への想 いも受け止めている。この両方の想いにいつ気がついたのか、本当に鳴海の心理描写がないためにさっぱりなのですが、進展の見込めない数ヶ月間のバイト生活 の中、おそらく終盤のわずかな期間に爆弾告白をするくらいに心の奥底に気持ちを溜め込んでいた鳴海。
しろがねに対しても鈍いとは言えないでしょう。


締め括りにエリ様の告白シーンのやり取りを総括してみます。
エリ様は鳴海に『例え話』の形を借りた告白をします。
「自分が小国の貴族になった夢を見たことはありませんか?」
「そしてあなたの横にはその国の王女が」
『公女』ではなく『王女』、『大公』ではなく『王』、やり取りのこの部分だけ拾えば「そういう夢を見たことはないか?」という質問です。
もちろん、暗に自分を擬えてはいます。もしも、本当に鳴海が相手の恋心に鈍い男ならばエリの質問を字面通りに受け止めて、「いやぁ、そういう夢は見たこと ないなぁ」なんて言ってます。でも鳴海は、「そしてあなたの横にはその国の王女が」と言ったエリに対して次のコマで非常に真摯な表情を見せている。そして 答えたのが
「銀色の目で、銀髪の女だったよ」


私は、鳴海が非常に上手な受け答えをしているように思えるのです。エリ様に「好き」という言葉は言わせないタイミングで自分の気持ちを伝える。話に出した銀目銀髪の女のことにしても具体的にどう想ってるかは言わないけれど他に想う人がいることを伝える。
踊りながら、自分たちと一緒に「エリさんは自動人形をやっつける旅をしてたよ」と、彼女の願いと想いを受け止める発言までしている。「別に好きじゃないか ら」断ったのではなく、求愛を受けることはできないけれどエリ様のことは好ましく想う、ということがやんわりと伝わります。本当に鳴海がそんな夢を見てい たのかどうか、定かじゃありません。そんなに都合のいい夢をタイミングよく見られるとは思いません。本当に見た夢の話、というよりもエリ様の想いへのアン サーとしての鳴海の作り話の方がやさしいような気がします。夢の話に対し、夢の話で答えたわけです。
そこには生々しさは一切なく、エリ様に決定的なことを言わせないで終わらせている。「無礼な人」という言葉に対してだけれど「ゴメン」と謝ってもいる。


結果、厳密な意味でエリ様は鳴海に告白をしていないことになります。流れからお互いにそこに求愛があったことは自覚してますが、言葉にしなかったおかげで 決裂した関係にならない。玉砕せずに諦めという形で自己完結がきれいにできたために良好な関係を保ったまま別れることができた。
現実問題、「変わらずにお友達のまま」でいられる告白失敗ってのがどれだけの確率であるか。あまりないですよね?
相手を傷つけない最良の言葉をかけることができるのは、相手の気持ちを敏感に察することができるからです。相手の気持ちがよく分かるから、誰かのために怒り、泣き、身を削って戦える。
だから鳴海って、実は鈍いどころか空気を読める男なのかもしれません。
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