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鳴しろ信者である管理人の萌え吐き出し場&問わず語り。
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過去記事から。
最近も書いた気がする、戦いが終わった後の鳴海の身の振り方。


いつか人間に戻れるというのなら、ここに書いた未来もまた現実味を増すのではないでしょうか?




終焉を迎えた後、恵まれない子どもたちのために移動サーカスをする、というのは鳴海らしいと思います。『しろがね』だからこそ、生身の人間では踏み込めないような場所にまで足を運び、子どもたちに笑顔の贈り物をする。そして自分たちは時間の進み方が違うから一つ所に留まらない、これも理解できます。
けれど最近、原作を読み返すにつけ「このふたりには別のやりたいこと、やるべきことがあるのではないかしら?」と思うようになってきたんですよね。


鳴海がこの先、自分のライフワークを【恵まれない子どもたちのため】の何かにすることは賛成です。らしいですし、すごく納得できます。でも、そう考えたとき引っかかってくるのは、かつてイリノイのゾナハ病棟でヘレンに語った「自分の夢」の件なんです。


「ヘレンさん、オレはさ・・・格闘技しか能のねえ男なんだと。ギイに言わせると、夢も持ってねえのがその証拠だってよ。でもさ・・・ここに来てから、その 夢ってヤツができちまったよ・・・。オレは、どんな仕事でもいいから、ここで働きたいな・・・。こんなバカなのによ・・・子供らはオレをかまってくれるん だよ。オレは子供達をずっと看病して、世話やいて・・・一緒にいてやりてえ・・・」


鳴海の語った夢は上の通りです。恵まれない子どものためであることは同じですが、移動サーカスとは多少趣旨が変わってきます。
ゾナハ病はなくなったから子どもたちは健康になりました、めでたしめでたし。
とはいかないでしょう?後のゾナハでは死人が出なくなってしまいましたからアレなんですけれど、ルシールや師父の村を襲ったゾナハではたくさんの人死が出たでしょう?マークたちだって「櫛の歯が抜けるように」何人も死んでしまって鳴海は傷ついたわけでしょう?
ゾナハ病が完治しても子どもたちの中には孤児になってしまった子が大勢いると思うんです。世界を見渡せば本当に数え切れないくらいに。鳴海の思い入れの強いイリノイの子どもたちだって全員がパパママの元に帰ることができるわけじゃない。
何だって、その後のフォローが大事なんです。今や子どもがどんな事件に巻き込まれても、災害にあってもPTSDだのメンタルサポートだのカウンセリングだ のと騒ぐ昨今です。「ナルミー、元気になったよ、アリガトー!」だけでは済まされない、って思っちゃうんです。病棟の仲間が親元に帰っていく、でも自分は 孤児になってしまった、帰るところも待っててくれる人もいない。子どもたちにはこれから新たな苦難と孤独が待っているケースもあるんです。
そういった子の傍にいてやって元気付けてやる、のが鳴海なんじゃないのかなぁ・・・って、私は思うようになったのです。孤児になってしまった子どもたちの「ただいま!」に両手を広げて明るい笑顔で「おかえり!」って言ってあげる存在とでも言うのでしょうか。


自分でも分かってはいるのですがね、あくまでエンターテイメントなんだからって。
でも、藤田先生がこれまでに構築した世界観には絶対にリアリティがあってありすぎることはなく、私はむしろ『からくりサーカス』をヒューマンドラマだと 思ってますから、ご都合主義にまるく治まりました、にしてもらいたくないんです。例え、作者自身がそれでエンドマークを置いたのだとしても。
現実世界だったら起こりえる事後処理まで描くのは面倒だから、変に寝てたことにしようね、なんてのはこれまでに一生懸命に戦って花道を飾った皆さん、不条理になすがまま命を奪われた皆さんに失礼です。


だから鳴海にはせめて、『しろがね』と自動人形の戦いの上で被害にあった子どもたちが大人になるまでは傍にいるのが一番の自然体のように思えたのです。孤 児になった子どもたちのためにフウが孤児院やら寄宿制の学校やらを作ってあげて(何のための大金持ちだっつーの)、鳴海としろがねはそこのスタッフとして 子どもたちを抱き締めてあげたら素敵じゃないですか?せめてトムやベスたち世代が大人になるまで、自分たちの見かけが浮いてくる頃、移動サーカスの道に進 んだっていい。
ゾナハの被害者が独り立ちできる目途が立つまでは傍にいてあげて欲しい。


世界中には様々な恵まれない子どもがいます。
戦争被害にあう子、飢えに苦しむ子、家庭の事情で不遇な子、不治の病気に侵される子。
鳴海としろがねが移動サーカスをすることで笑わせようと選択したのは「戦争被害にあう子」なのでしょう。けれど、この作品のテーマからすると「不治の病に侵される子」、そしてそのせいで「孤独な子」に手を差し伸べて欲しかったかも、と思うのでした。
(いいんです、勝手に思っただけですから皆さんお気になさらずー。)
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