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鳴しろ信者である管理人の萌え吐き出し場&問わず語り。
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勝と出会うまで、エレのトランクにはどんなマリオネットが入っていたのでしょうね?







「私は生まれた時から、ずっと『人形使い』だったわ。ねえ、あるるかん。」
(第2巻 勝 第12幕 【父のファイル①】 しろがね)





しろがね・あるるかんVS高見・テオゴーチェです。 今回は第11~12幕にかけて見てみたいと思います。
阿紫花率いる「ぶっ殺し組」の行く手がからくり門・煉獄に阻まれます。中田がマリオネット・ローリングアームズで破壊しようとしますが逆に餌食になってしまいます。鳴海は敵とはいえむざむざと目の前で死なれるのには耐えられず飛び出しますが、そんな鳴海にしろがねは一言 「なぜ出ていく?」 と冷たく言い放ちます。勝を狙う同じムジナ、敵が死んでいなくのならこちらにとってはいいことではないか。




鳴海はしろがねの冷たさに鳥肌の立つ思いを覚え、しろがねは鳴海の甘さが理解できない。



『人形が出てきたとたんやけにクールになった』しろがねには阿紫花たちの持つマリオネットでは出力が足りないことがすぐに分かったのでしょう。あるるかんでないとこの門は壊せない。
「自信家のマドモアゼル・・・私が通ります。」



この頃のしろがねは【本当に強い人形使い】描写がなされています。からくり編が進むにつれてしろがねがあるるかんを駆使する場面が与えられなくなってしまった、というのもあるのですが物語の展開上、彼女は単独で自動人形に勝てなくなってしまう。何故なら彼女は勝という【ナイト】に守られる【お姫様】でなければならない、お姫様が強くてはナイトの出番はありません。しろがねはあくまでゲエムの賞品、お姫様は強い男の庇護下にあればいいのです。しろがねからは【勝を守る】という物語当初から定められた存在理由が彼女の知らないうちに取り上げられていたのです。
おかげで「しろがねって弱い」イメージが色濃くなってしまうので・・・残念としか言いようが・・・(涙)。




だからこうして自分の技術と自分のマリオネットへの信頼に裏付けられた自信を持って、凛と敵の眼前に立つしろがねってすごくかっこいいんですよ。貴重だし。

「私は・・・お坊ちゃまを守るためにある。そして、あるるかんも」
私は今でも、『からくりサーカス』の最終決戦においても勝は肉体的にはしろがねの守護が必要な小学生であって、そして物語のスタートを思い起こさせるような3人の共闘する姿が欲しかったと思っています。





この見開きページの素晴らしいこと!凛としたしろがねからはそこはかとないエロスを感じ、あるるかんは藤田先生渾身のかっこよさ!




あるるかんの攻撃力は煉獄の堅牢さを上回り、一撃で破壊します。一宿一飯の恩人、鳴海の自宅だって破壊したしろがねです。敵の建造物の破壊は更に遠慮なしです。 開いた門に突入していくぶっ殺し組。そこに爆弾を撒き散らす剣呑なマリオネット・テオゴーチェを操る、「~っしょ?」が口癖の高見が立ちはだかります。どうしてか、この「~っしょ?」に力が抜ける思いがするのですが(笑)、高見はしろがねとのタイマン勝負をしたがります、無謀にも。どう見ても負けフラグです。 「お坊ちゃまが心配だ。時間が惜しい、早くやろう」 おまえもおまえの人形も、物の数にも入らない、おまえなどを倒すのは訳もないと言わんばかりの挑発(本人は挑発しているつもりもなさげ)。




そして止めの冷笑。
そんなものは所詮こどもが繰るオモチャだ、とでも考えてそう。



「きいい爆殺よ!」の掛け声とともに戦闘が開始されますが、高見の見るからに大降りの動きとは対照的なしろがねの無駄のない滑らかな動き。あるるかんもまるで舞っているかのようです。
操られているあるるかんやオリンピアを見て思うのは、マリオネットは『観客を楽しませるため、観客の目を引くため』の人形であるべきで、これは自動人形がフラン人形(観客)を『笑わせるため』に作られているのと同じ根幹なのですが、『からくりサーカス』という作品を通じそういった意味で『観客に見惚れされる』人形っていうのはこの2体だけだなぁってことです。実際にしろがねは大道芸にあるるかんを繰ってますし、オリンピアの美しさは人々の感嘆を呼びます。



けれどそれ以外のマリオネットはどこか恐ろしげですよね?確かに対自動人形用として作られたマリオネットだから仕方がないのかもしれない、あるるかんにもオリンピアにも暗器のギミックはある。でも単独で花になるマリオネットってこの2体だけでしょうね。ジャコもある意味ピンでいけますけど・・・ネモもいけますけど・・・『操り人形』の悲哀、みたいなものが滲んでこないんですよね、キャラクターモノだからね。自分では動けない人形にまとわりつく物悲しさに人間が感情移入するためには「人の形をしている」ことが最低限不可欠なのかもしれません。




しろがねは顔色一つ変えず、汗一つかかず(『しろがね』が汗をかかないとかいうのは・・・余計ですね)、冷静に人形を繰る。テオゴーチェの爆弾はあるるかんに全て受け止められ、「もう、あなたは休みなさい。その12年も爆弾も私が返してあげるから」、の言葉と共にこの戦いは終結します。
「わかったことがある・・・日本の『人形使い』は弱い。技術が拙い上、特別な仕事をしているという傲慢な意識が『人形繰り』に影を落とす・・・最低だ」 戦いの最中にしろがねが口にするこのセリフに裏付けられているのはものすごい自信ですよ?自分の人形繰りの技術に絶対の自信を持っている。ここまで言うくらいに彼女の人形繰りの訓練がどれだけ過酷だったのか、という話です。




「その12年間は、私と同じだったのだろうか。私は違うと思うけれど・・・・・・・・・」
「私は生まれた時から、ずっと『人形使い』だったわ。ねえ、あるるかん」



しろがねのセリフの内容も重ければ、その時のしろがねの表情も切なそうで寂しそうで苦しそうで、彼女の過去がとてもミステリアスです。
このしろがねのセリフから受ける印象は、彼女は赤ん坊の頃か何らかの事情よりキュベロンで育てられたのではないか、です。人形使いとして特別に育てられた存在、ということ。これについての私の私見はまた後日、しろがねが車通しの罠に落ちた辺りで述べてみます。 あなたの12年間には自由もあっただろう、遊ぶこともできたろう、人形繰り以外にも世界はあっただろう、今こうしているのもあなた自身が選択してのことだろう? 私には自動人形を倒す人生しか与えられなかった、それ以外の選択は許されなかった、人形を繰ることしか許されなかった、私の身の回りにはマリオネットしかなかった、私はあなたのように感情を表に出すことすらも禁じられた、私は自分が誰かも分からない。 私はあなたとは違う、私は笑えない。 あなたと私の12年が同じわけないではないか。




既にここでしろがねは鳴海の前で語尾に「わ」をつけてますが(鳴海も聞いてるけど)、鳴海に向けて言ったものじゃないということで不問(だってあの「うるさいな!」のシーン好きなんだもん)。
しろがねを間近で見、そして彼女の重荷を鳴海が理解していく。
この蓄積が大事だった・・・のだけれどー。
 


しろがねが自分の辛い生い立ちの歴史を傍らの物言わぬマリオネットに「ねぇ、あるるかん」と語りかける場面、このシーンだけ拾うと上記した彼女の苦悩を彼女が幼い頃から繰りにつきあってきたあるるかんだけは知っている、その歴史をその心無い身に刻みつけずっと見てきた、もしかしたらしろがねが【友達】と呼べるのはこのあるるかんだけなのかもしれない。
しろがねの硬い殻に閉じ込められている心の描写もさることながら、しろがねとあるるかんの間に堅固な絆がここに見えるのです。だからこそ、自分の人形繰りの腕に自信を持つだけでなく、相棒であるあるるかんにも全幅の信頼を置くことができる。あるるかんと一心同体、だからこそ最強。




それが・・・あるるかんと実は昨日初対面です、ですからね・・・後の展開から鑑みるとしろがねは『この』あるるかんとは昨日出会ったばっかりです。あるるかんはアンジェリーナが日本に持ち込み、その後ずっと正二が才賀邸にて保管していたことになっています。しろがねがキュベロンで訓練に使っていたのは【練習用の】あるるかん。後付け設定によりそういうことなりましたが、アンジェがあるるかんを日本に持ち込んで正二と会わせるのは必要なことです。物語の冒頭で勝が身体に不似合いなスーツケースを持っていることも必要なことです。だから、できるならアンジェのあるるかんをエレが使うようになるエピが欲しかった。アンジェとエレの関係がバレないようにしなくてはならないけれど、それでも数奇な運命で母の繰っていたマリオネットが娘の手元にやってくるなんて温かいじゃないですか?



見た目はまるで同じ人形でも、自分はこれでなくては、というものってあると思うのです。人はそれを愛着と呼ぶのかもしれません。人が見れば個体差は感じられない、でも自分だけは分かる何か。『攻殻機動隊』でバトーが外見もスペックも同じ機体の中から自分専用のタチコマが分かるのと同じです。ウチの娘たちも全く同じサルのぬいぐるみを持っていますが、彼女たちにはどっちが自分のサルなのかが分かります。 しろがねのあるるかんにしてもそうです。数多あるあるるかんはどれでも同じ、でなく、私の時間を知っているのはこのあるるかん、であって欲しかった。 世界観設定が変わってしまった時点で辻褄を合わせなければ仕方のないことではあるんですよね。
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