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鳴しろ信者である管理人の萌え吐き出し場&問わず語り。
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【少女革命ウテナ】も何回も繰り返し見ました。
何より娘たちが大はまりで(笑)。
今ツタヤで借りているプリキュア全シリーズが終わったらまた借りようかと思います。
それが終わったらまた【攻殻機動隊】が見たくなる頃だろうなぁ。






「自分の命が惜しくねえヤツにゃ、
他人の命の重さなんぞ、絶対わからねえからよ!!」
(第2巻 勝 第14幕 【奈落】 加藤鳴海)





ゾナハの発作に、無慈悲に口を開ける車通しのからくり、それに嵌まるしろがね。
大きなスーツケースで片手を塞いだままでは助からない、それを捨てろと言う鳴海にしろがねは、自分を見放せと返事をする。あるるかんがなければ自分は無力、無力な者など足手まといになるだけ、無力な者など見限って自分だけ前に進めばいい。奈落に落ちたら、もしかしたら命はないかもしれない。自分の命すら顧みないしろがねを鳴海は怒鳴りつけるわけです。
「バカヤロオ、てめえまで人形かよ!」
「しろがね・・・教えてやる。てめえに勝は守れねえ。」



 
鳴海に怒鳴られ、叱られたしろがねはビク、と身を震わせます。



ここらへんはTracksの頁でも言及しているので重複になるでしょうが、ご愛嬌ということで(笑)。しろがねはおそらく、感情をぶつけるような叱責をこれまでに受けたことはないのだと思います。確かに出来の悪い生徒ですからキュベロンで三婆にずい分扱かれたでしょう。叱られている描写もこの後に出てきます。けれどそれは冷静で(ねちっこく)、そこに感情があるのかも分からないようなものであり、鳴海のように大声で想いの塊を投げつけてくるようなものは初めてだったのではないかと。ギイだって頭ごなしに叱ることはなかったでしょうしね。そしてその内容もまた、「自分は人形である」と思い込んでいるしろがねには心にダイレクトに響いたはずです。



 
他人を拒絶する硬い殻に覆われたしろがねの心。
彼女の心の殻にヒビが入った瞬間ではないでしょうか?





ここでちょっと、最近私が観ていた【少女革命ウテナ】(以下、【ウテナ】)という作品を引き合いに出してみます。【ウテナ】の中には以下の頻繁に出てくるセリフがあります。



「卵の殻を破らねば、雛鳥は生まれずに死んでいく。
我らが雛だ。卵は世界だ。世界の殻を破らねば、我らは生まれずに死んでいく。
世界の殻を破壊せよ。世界を革命する為に」 



【ウテナ】のネタバレになるのですが、結局この作品でいう【革命】とは、姫宮アンシーという少女の意識改革のことです。とある事情から感情を失くし(笑えないしろがねとは逆に、他人の前ではいつもハンコで押したような笑みを浮かべている)、自分の意志で選択できる未来から目を背けているアンシーの閉ざされた世界を壊し、その心を外の世界に開放することが【革命】。
主人公たるウテナもまたその過程で成長し、彼女は彼女で自分の殻を破壊するわけですが、これを【からくりサーカス】に置き換えてみると、閉じた殻の中にいるアンシーはしろがねと勝、その殻を破る手助けをするウテナは鳴海に置換できます。『しろがね』の運命に縛られ笑うことを忘れたしろがねと、数奇な生い立ちに弱弱しく泣いているだけの勝。硬い殻の内側にいる彼らはこの殻が破れることすらも夢見ない。



そこに鳴海が現れた。【ウテナ】で言うところの、まさに『おせっかいな勇者様』。鳴海は強引なくらいの力で彼らの殻を叩き始めます。鳴海は彼らの殻を破ろうなんて意図はまるでありません。鳴海に触れた彼らが殻のヒビを見つけ、そこから漏れる光を目指しもがき始めるのです。
ただ、ウテナと鳴海が大きく違うところは、ウテナは自分が強いが故に弱い者の心を知ることができないのに対し、鳴海は強いけれど弱い者の立場に立てること。鳴海は既に最終回の、真の勇者になれたウテナの位置にいるのです。




勝の心の殻が割れた瞬間。
殻の向こうには鳴海がいる。




卵の殻の割れ始めた雛鳥はそこから出ようともがき出す。



アンシーの意識革命に成功したウテナは、殻の内側の世界からはじき出されてしまいます。その後、皆は自分たちの日常に追われて次第にウテナという英雄がいたことを思い出さなくなっていき、そのうちに忘れていきました。
見返りを期待しない気高い行為を行える者は、他人から忘れられる運命にある。確かにその通りなのかもしれません。現実世界でもニュースになりますよね、溺れた人を助けた代わりに流されて命を失う人、線路に落ちた人を助けたのに電車にはねられて亡くなった人、誰かのために己の命を危険にさらすことを恐れない高貴な魂の名前を覚えている人ってどれだけいますか?「ああ、そう言えばいたね、そんなヒト」、時が経てばその一言で片付けられてしまう。英雄行為は忙しない、もしくは怠惰な日常に埋もれていく。誰も彼もは自分のことで手一杯なんです。



英雄は忘れられる運命、忘れられるからこそ英雄。



前回のレビューで鳴海のことをすっかり忘れていた阿紫花に「ありえない」と意見しましたが、この話に当てはめるのなら鳴海は英雄だからこそ、阿紫花に忘れられてしまったのかもしれません。阿紫花の中では鳴海は死んだモノになっていたでしょうから。
けれど、その英雄に意識改革をしてもらった者は忘れない。皆がウテナを忘れた世界でアンシーだけは忘れなかった。心の中に英雄が棲み、強くなる。勝としろがねも然り、自分たちの前から消えてしまった鳴海のことをふたりは忘れることはなかった。鳴海と出会ったことで勝は弱い自分と決別し、しろがねは自分が人形ではなく人間であると思えるようになっていく。
そして『おせっかいな勇者様』、鳴海は物語の本筋からはじき出されるわけです。





「くっそオオ~~~オレは命は惜しーぜ!死にたか・・・ねえ!」鳴海は自分の命が惜しいと言う。だからしろがねの命も惜しい。鳴海はしろがねを庇い、彼女の頭を抱えて暗闇にダイブする。



 
何かもう・・・鳴海のやることなすこと全てが憎そいなぁ・・・。
この男気の溢れっぷりがイイ!
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