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鳴しろ信者である管理人の萌え吐き出し場&問わず語り。
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『からくり』レビューです。
初期の鳴しろは大好物なので何回同じものを見てもいいのです(笑)。





「オレとあの女の相性ってヤツは最悪なの!」
(第1巻 勝 第2幕 【しろがね】 加藤鳴海)





「えらいべっぴんさんなガイジンじゃねえか。これで死んだじいさんもよろこぶぞ。」との菅野先生の言葉に「そんなんじゃねえよ。」と否定する鳴海のセリフ。




これでもか!と刻まれた鼻筋の皺。これは鳴海の本音でしょ?





そんなふたりを無意識に取り持つ勝。
「子はカスガイ」って言葉がいっつも思い浮かぶ。
本来の勝の役割はこれなんだよ!と言い出すと止まらないので(今は)自重。





土台、サーカスのテントで初対面のあの時から「愛していた」っていうのが乱暴なんですよ。

 



言葉遊び、と思われる方もいらっしゃるかとは思うのですが、恋愛をする上で相手への想いやそれを表す言葉など、感情の機微というものがあります。
分かりやすく(分かりにくいかもしれませんが)例を出させていただくと、恋愛を最初は白いまっさらのキャンバスに少しずつ色をつけていく作業だとします。白を真っ赤に塗り替えたらゴールということにしましょうか。



出会ったそのときから赤い色を載せられる人もいるかもしれません。でも人生は紆余曲折、もしかしたら最初に置かれる色は違う色も考えられるでしょう。それにちょこっとでも赤味が差していたらしめたものです。淡い色、微かな色彩から時間の経過とともに鮮やかな濃いハッキリした色へ。そしてカップルそれぞれのイマージュが形になりひとつの色が出来上がる。運命の出会いを果たしたふたりに相応しいのは様々な色彩を乗り越えて真紅に辿り着くことでしょう。

 



しろがねは長い時間をかけて彼女の中の淡い色が赤だと気づき、それを濃い赤にしていきました。その後、どんなに黒色を落とされても彼女の赤は濁ることなく赤のままでした。

 



が、片や加藤鳴海。「愛していた」という言葉を選んでしまった加藤鳴海は、「出会ったその瞬間にキャンバスが真っ赤になった」と言ってしまったのです。それだと私のイメージは、
出会いで→記憶喪失で→憎悪で→憎悪解消で再び
まるで現代アートみたいになります。



「愛している」の言葉の前には、「ちょっと気になる」、「かなり気になる」、「この気持ちって何だろう」、「好きなのかもしれない」、「好き」、「大好き」といった『恋』のニュアンス漂う段階があるものです。鳴海はここらへんをすっ飛ばして初めて会った時の感情に「愛している」という言葉を使ったのでした。あの鈍いイノシシが、初対面のあんな出会いを果たした相手に対して「愛」なんて感情に気が付くとは思えない。
あの告白をしたときの気持ちを表すのに「愛している」って言葉を使う分にはかまわないんですがね。



びびっときた一目惚れならば、このときの鳴海にはそういった伏線が既に引かれている描写をすべきだし、引かれていないのであれば肝心の告白場面でそういった単語の選択はすべきではなかったです。後付け設定が正しいとされる『からくりサーカス』であると頭では分かっていますけれどモノには限度もあります。「尺がなかったから」、「鳴海はイノシシだから」、「感無量でそれ以上の言葉を思いつかなかったから」。『からくりサーカス』のファンはどれだけ寛大なのでしょう・・・!






自分のため、と言いながら利己的な理由で戦うことはない男。





話を戻しまして。

 



とは言え、このときの鳴海は確かにしろがねに対し多少の好感はあるのだとは思います。鳴海はしろがねの表情の変化をよく見ている描写がされています。しろがねが攻撃的な態度を取るから鏡のように感情のお返しをしているだけで、これがもう少し物腰柔らかく対応されていたら鳴海も決して言葉を荒げることはないでしょう。むしろ、お節介虫が刺激されて喜ぶこと間違いありません。それではくっつくのに然程時間が掛からず物語になりません。それがつっけんどんな態度を取られるから「何なんだよ、コイツ!」になり、「相性最悪!」にまで発展するわけです。
そしてこれから大恋愛マンガに育てていくためにはこのときの鳴海は本気でそう思ってて頂かないと困ります。







もっとふたりで肩を並べて、そして背中を預けあって戦う場面が欲しかった・・・。



でもサーカスのテントで鳴海のしろがねへの想いが確定されていて、しろがねも「あなたのしろがねです」になっていて、ふたりの恋愛が事実上1-3巻で終結していたというのなら、ハッキリ言って残りの40巻に恋愛を期待して読むのは間違いなのでしょう。
期待して読むから落胆が大きいのですよ(と、自分に言い聞かせてみる)。
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